誕生日 : 4月15日 / 性別 : 男
ゆかりの地 : 栃木県・東京都・京都府
2018年9月、ボカロPとしてデビュー。
「レシオP」という名は、黄金比・白銀比・青銅比といった“美しい比率”を意味する言葉「RATIO(レシオ)」に由来する。他人と比べられることに少なからず苦手意識を持ちながらも、「比べられても胸を張れる作品を作りたい」という想いを自らへの指針として名に込めた。
音楽学校 MESAR HAUS にて真壁陽平氏に師事。
在学中は音楽理論の基礎を体系的に学び、ギター演奏やアンサンブル構築の技術を磨く。
かつてはバンド活動やシンガーソングライターとして多彩な表現を展開していたが、既存の枠にとらわれず“純粋な創作”を追求するため、素性を伏せてボーカロイドの世界へと踏み出した。
当初から「1年間の活動」と「集大成となるアルバム制作」を目標に掲げ、その完遂をもって一区切りをつけることを公言していた。
デビューから約1年の間にMVを10本投稿し、書き下ろし2曲を加えた全12曲入りのアルバム『GOLDEN RATIO』をリリース。リアルイベント「THE VOC@LOiD M@STER」や「コミックマーケット」にも積極的に参加し、同作を頒布するなど精力的に活動を展開した。
ひとつの創作周期を終え、当初の予定どおり活動休止を見据えていた。しかしアルバム発売を待つあいだにSNSで公開した新曲群が大きな反響を呼び、その勢いのまま再構築した5曲入りEP『メモリアルハイスクール』を制作した。
発売日に予定されていたニコニコ超会議は新型コロナウイルスの影響で中止となったものの、ネット通販限定でのリリースを実現させた。
その後、正式に活動休止を宣言し、ボカロPとしての第一章を締めくくった。
中国の動画サイト「bilibili」に転載されていた作品を、自らの公式チャンネルで再投稿したことをきっかけに注目を集める。その後、中国の有志ファンによってコミュニティが立ち上がり、創作を通じた国境を越えた交流が生まれ、海外のリスナー層にも存在感を示した。
2023年にはボカロ文化の大型イベント「ボカコレ」に初参加し、『未完成ダイナマイト』を投稿。同年、ヴィレッジヴァンガードとのコラボグッズを展開するなど、活動の幅をさらに広げた。
2025年には音楽ゲーム『Phigros』にカタツムリをテーマにした作品「インマイマインド」が収録され、国内外のプレイヤーから高い評価を受けるなど、再び注目を集めている。
音楽活動の傍ら、バンド時代やクリエイターとしての制作活動を通じて築いたつながりを糧に、ウェブサイト制作やオンラインショップ運営など、幅広い分野で創作に携わってきた。
その経験を活かし、歌声合成ソフト開発企業との連携・技術協力にも参加。音楽とテクノロジーの両軸から創作環境を支え、アーティストとリスナー、開発者と創作者をつなぐ“橋渡し的存在”として活動を続ける異色のクリエイターである。